Contactsパッケージ

2010年2月10日 : Maki Nagata

2010年2月9日に英語ブログに投稿された「Getting to know the packages: Contents」の抄訳版です。

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Contactsパッケージは、Symbian OSで一番幅広く使用されているパッケージの一つで、ユーザーが連絡先関連のデータを管理する際に使用します。当然ながら、パッケージには電話帳アプリとログアプリが含まれています。

電話帳は、今日の携帯電話の最も中枢的な流行りのアプリケーションだと思います。オペレーターの視点から例を挙げますと、ボーダフォンが、携帯電話にウェブを統合するための「Vodaphone 360」サービスのコンセプトを検討しているとき、連絡先をベースに全てのサービスを提供することを決定しました。彼らの言葉で言う「全てのサービスが連絡先を通して行える」です。

ソーシャルネットワークも盛り上がりを見せており、凄まじい勢いがあります。誰もがFacebookが何かを知っている状況です。Symbian^3とSymbian^4のContactsは、ネットワークのさらなる能力を引き出すパッケージであり、今回の新機能のほとんどが「ソーシャル電話帳」に関連した機能となります。

Symbian^3の最新Contacts機能

今回のソーシャル電話帳関連の新機能の一つにMyCardビューがあります。MyCardは、新しいビューが搭載されたデバイスユーザー専用の連絡先カードであり、ユーザーのステータスやその他の情報を管理することができます。

パーソナルダッシュボードのように機能するMyCardにより、在籍ステータス、写真、チャット、メール等ユーザー自身の情報を全て格納・設定することができます。また、ソーシャルネットワークのステータスに統合するイネーブラーが実装されたことにより、NokiaのOVI Contactsをとおし、現在の情報を提供できるようになる予定です。

使いやすさを追求した飛躍的な一歩となったのは、Ixonosからの主要コントリビューションです。Ixonosは、Symbian^3のContacts等のアプリでシングルタップを使用できるパラダイムを実装しました。

これにより、名前リストビュー(メインビュー)から連絡先カードを開いたり、連絡先カード起動表示内で要求された手段(通話、SMS等)を開始したり、詳細をシングルタップし連絡先カードの詳細表示からエディターを起動したりと、全ての操作をシングルタップで行うことができるようになりました。

その他に、電話帳からの予測検索、リモートでの連絡先参照、連絡先のハードウェアキーのサポート、連絡先画像の強化等の新しい機能が追加されています。

Symbian^4の楽しみな電話帳

Symbian^4での一番顕著な変更点は、完全に統合され新しくなったQtのUI体験です。

ここでもソーシャルネットワークへの統合に重点を置くことで、ソーシャルネットワークでの活動(友達との交流)がさらに簡単にできるようになりました。(OVIの後方支援が必要ですが)履歴表示が提供されたことにより、会話表示内にあるSMSや通話等の全てのコミュニケーションの履歴が一つの場所に記憶されます。

近い将来に起きて欲しい出来事とコントリビューションの絶好の機会

SymbianプラットフォームがOrganizerアプリ用にCalDAVをサポートしたように、Contacts(連絡先)用にCardDAVに対応するのは当然であり、比較的簡単なことです。

SaskenからのSocial Mobile Frameworkに関する主要コントリビューションの提案は非常に目を引くものがあります。このコントリビューションにより、Contacts(連絡先)における、ソーシャルネットワークやウェブサービスへの接続が非常に簡単になるかと思われます。

拡張性

電話帳アプリは拡張性が非常に高いです。(今後もさらに拡張性が高くなる予定です)以下では、第三者の開発者が提供するお勧めのAPIを紹介します。

著者について

Markku Kaurilad氏はContacts(連絡先)のパッケージオーナーであり、Symbian FoundationにてContacts(連絡先)およびログアプリの開発を取りまとめています。1992年からNokiaに在籍しており、2001年からはNokiaの携帯電話開発に携わっています。また、地元のカレッジでは、非常勤講師として生徒にC++を教えています。携帯電話の開発から離れているときは、作曲のレッスンを受けたり、バンドでギターを弾いたりして楽しんでいます。電子ギターをコレクションすることにも情熱を注いでいます。毎年、夏になると、リフォームした100年もののコテージで週末を過ごします。

Organizerパッケージについて

2010年2月8日 : Kyoko Horikawa

2010年2月5日に英語ブログに投稿された「Getting to know the packages – Organizer」の抄訳版です。

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オープンソースへの移行が完了したので、これからいくつかのEPLパッケージと主な開発テーマについて紹介していきます。

Symbian プラットフォームのOrganizerパッケージには、日々の生活を管理するためのアプリが備わっています。アラームクロック(Alarm clockは目覚まし時計として使えますし、カレンダー(Calendarでは会議や行事の管理をすることができます。また、ノート(Notesを使用すれば、重要な事柄をメモすることができます。携帯電話のどこにしまったか忘れても、検索(Searchアプリが見つけ出してくれます。

Organizerは非常に能動的で、あなたの思いどおりのパッケージです。このOrganizerパッケージは、Symbian Foundationにコントリビューションされました。これにより、さらに豊富な機能やコンテンツをSymbian^4だけでなくSymbian^3にもたらすことが可能になります。

ビジネス

近々Meeting Request機能(会議要求機能)がSymbian Foundationにコントリビューションされます。この機能を待ち望んでいた方も多かったのではないでしょうか。ハイエンドなビジネス携帯において一般的にみられる最新のMeeting Request機能を備えており、会議の主催者、参加者、および添付ファイルの遅延ダウンロード機能をサポートします。添付ファイルを保存する前に、ビューでファイルの中身を確認することも可能です。また、OrganizerのCalendarアプリとの互換性も確保しています。

言語

まだOrganizerの機能には含まれていませんが、Symbian^3において、中国暦アルゴリズムがコントリビューションされる予定です。中国暦アルゴリズムは、グレゴリオ暦と中国暦の日付を変換するAPIを提供します。これにより、双方のカレンダー間のデータ変換をサポートする API を別に用意しなくても、foundationパッケージの一部として旧暦が完全に利用できます。また、中国暦とは別に、Organizer はベトナム暦やタイ暦を提供します。

グレゴリオ暦変換に対応した韓国暦は、Nokiaより近々コントリビューションされる予定です。韓国暦では、ユーザーの誕生日や記念日を月や太陽の形で登録できる追加機能を備えています。

カレンダー

Organizerが提供する面白い機能はこれだけではありません。Organizerはマルチカレンダー機能もサポートしています。カレンダーアプリを使用すると、複数のカレンダーのコンテンツを1つのカレンダーで表示させることができます。

ユーザーは複数のカレンダーを作成し、作成されたカレンダーの名前を後で変更することができます。パレットから好きな色を選べばカレンダーに反映させることができます。また、マルチカレンダー機能には、アラームUIが搭載されており、アラームをオン・オフすることが可能です。ユーザーが休暇中は、仕事用カレンダーをオフにし、アラーム機能を一時無効にすることができます。(仕事用カレンダーのみ対応)休み明けに仕事用カレンダーをオンにした後でも、アラームUIは何時にアラームを鳴らせば良いという情報を記憶しています。

マルチカレンダーは、CalDAVをサポートしています。CalDAVはほぼ完成しており、現在テスト中です。CalDAVのサポートは近い将来Symbian Foundationのメイン コードラインに登録される予定です。CalDAVのサポートにより、CalDAVプロトコルに対応したApple、Google、Sun、Yahoo等のカレンダーをデバイス上のカレンダーに同期させることが可能になります。ユーザーは、好みのカレンダー全てを持って外出することができるのです。CalDAVのソリューションにより、問題なく、複数のカレンダーの同期を実現します。

著者について

Sharad Upadhyay氏はOrganizerのパッケージオーナーであり、Symbian FoundationにてOrganizerアプリの開発を取りまとめています。インドのバンガロールに在籍し、Nokiaと共に作業を進めています。ITの経験は、5年間のNokiaでの経験を含め、約10年間となります。1999年に、アラハバードにあるMNNIT(Motilal Nehru National Institute of Technology)のコンピューターサイエンス学部を卒業しました。

Symbianのオープンソース化が完了

2010年2月5日 : Maki Nagata

2010年2月4日に英語ブログに投稿された「Symbian Is Open」の抄訳版です。
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ついに、Symbianプラットフォームのオープンソース化が完了しました。そして、Symbianプラットフォームの最新バージョンであるSymbian ^3は、間もなく全ての機能(の組み込み)が完成します。

ダイナミックな成長産業分野で、市場をリードする製品をオープンソース化することは、今だかつて例がありません。これまでに世界中で3億3,000万台を超えるSymbianデバイスが出荷されており、2010年には1億台が、2011年からは年間2億台が出荷されると見込まれています。

このオープンソース化により、誰もが無料でSymbianプラットフォームを使用したりコントリビューションしたりできるようになりました。Symbianプラットフォームは単なる高性能なソフトウェア・プログラムとしてだけではなく、コミュニティの中核でもあります。Symbian Foundationは今後、コミュニティが成長し、プラットフォームと未来のデバイスに素晴らしい革新をもたらす支援を得られるよう努めていきます。

今日は、この10カ月間、Symbianプラットフォームのオープンソース化を目指し活動してきた全ての人にとって特別な日です。

Symbian側の陰の立役者は、デリバリーについてはVictor Palau、Tahir Mahmood、Pat Downey、そしてMatt Davies。それをサポート、後押ししたのは、William Robertsです。テクノロジー・マネージメントのIan Huttonは、組織の上下間、および組織内のコミュニケーションをスムーズに保ち、Chris Davidsonは、このプロセスの重要なコーディネーターであり、技術的な背景知識を持たないスタッフに、何が行われているのかを理解できるように説明する手助けをしてくれました。また、コントリビューターやデベロッパーが必要とする全ての情報を利用できるように揃えてくれたのは、Jo Stichburyです。

Symbian Foundationのスタッフの他に、Sampo Savolainen、Mika Somero、Martin Platt、そしてPia Vuorelaがオープンソース化に深く係わってくれました。また、これからの革新につながる重要な役割を果たしたパッケージオーナー全員にも感謝します。

今後5日間の間に、SymbianとSymbianプラットフォームの移行についての情報をたっぷり紹介する予定です。Symbianプラットフォームのオープンソース化までの背景、現在の状況、技術的な詳細、2010年のバージョン、コミュニティに参加する方法等をお届けする予定ですのでお見逃しなく。

その他に掲載してほしい情報等があれば教えてください。まずは、以下のページを確認してみてください。

このような大ニュースは1回の投稿ではカバーしきれないため、他に知りたいことや、わかりやすく伝えてほしいところがあればぜひ教えてください。なるべく早めに返答できればと思います。